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22/09/12

CBクラウドとはぴロジ、10月から企業参画型の新たなラストマイル配送サービス

ラストマイル配送「コネット便」のエリア拡大の見通し

 CBクラウド(本社・東京、松本隆一CEO)とはぴロジ(同・同、木村和弘社長)は10月から、ラストマイル配送の新サービス「コネット便」を提供開始する。CBクラウドの軽貨物ドライバーネットワークとはぴロジの物流拠点ネットワークを掛け合わせる。荷主企業や物流企業らの参画を促し、新たな国内物流網の創出を目指す。
 EC(電子商取引)拡大でラストマイル配送の需要が増す中、両社の協業で物流課題の解決を図る。荷主企業の倉庫管理システムと連携し、高い配送品質を保ちながら柔軟なリードタイムで集荷やラストマイル配送を実現する。企業参画型で、荷主および運送会社・ドライバーにメリットのある物流プラットフォーム(基盤)を構築。購買行動や物流を活用したサービスの変化を見据え、多角的な目線で持続可能な物流構造をつくる。
 CBクラウドは全国4万人以上の軽貨物ドライバーを有するラストマイル配送「PickGo(ピックゴー)」と業務効率化のIT(情報技術)ソリューション「SmaRyu(スマリュー)」を提供。一方、はぴロジは物流システムの知見のほか、グループ企業の1600件のべ594万平方メートルに及ぶ物流拠点ネットワーク力が強み。
 今回の新サービスへの参画で、荷主企業は既存配送インフラとは別の新たな手段を確保できる。物量変動が大きく繁忙期に負担がかかりやすい人口密集地域でも、コスト競争力と配送品質・安定性を担保。消費者ニーズに合わせた柔軟な集荷・配送リードタイムを設計できる。
 また、運送会社やドライバーは持続可能なラストマイル配送インフラやエコシステムを構築できる。CBクラウドの宅配業務効率化システムを活用し、ドライバーらの効率的な運行と配送品質を確保。人手不足解消に向け、経験の浅いドライバーでも宅配を担う環境が整う。
 新サービスは東京23区を中心とする首都圏から提供を開始。23年1月以降、首都圏~名古屋・大阪などの主要地方都市のネットワーク化を図る。
 CBクラウドとはぴロジは都内で13日から始まる「国際物流総合展」に出展し、同サービスを紹介する。

はぴロジの物流拠点ネットワークやCBクラウドの軽貨物ドライバーネットワークなど、両社のリソースやノウハウをかけ合わせる