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22/09/09

オカムラ、カゴ車の移動・整列を自動化するロボット「ORV」を発売

 オカムラ(本社・横浜市、中村雅行社長)は9月、カゴ車(ロールボックスパレット)の移動や整列を自動化するロボット「ORV」を発売する。労働人口の減少で高まる庫内作業の自動化ニーズに、カゴ車の移動自動化という解決策を用意し、顧客の物流効率化に貢献する。

カゴ車の端をつかんで一体となって搬送する「ORV」

 

 ORVは、カゴ車を自動認識して取りに行き、カゴ車をつかんで一体で移動するロボット。小回りが利き、バックもできるので、移動や整列などの作業を高精度で行える。センサーで周辺環境を把握し地図を作成すると共に、自己位置測定を行うSLAM技術を活用。AI(人工知能)も搭載し、目的地まで最も効率的なルートを自動で導き出す。
 走行ルート設定の自由度も高く、床面工事やマーキングなどルート設定のための負担が必要ないのも特長。頻繁にレイアウトやモノの位置が変化する倉庫でも、柔軟に対応できる。
 IoT(モノのインターネット化)を活用した遠隔監視システムで、稼働状況をクラウド上にアップロード。不具合が起こった場合には、ログデータを基に離れた場所からでも調査が可能。
 オカムラは、トラックバースへの出荷前のカゴ車の整列や、垂直搬送機前への搬送での活用を見込んでいる。これまで人力で行っていたこれらの作業をロボット化することで、倉庫作業の自動化推進に貢献したい考えだ。