三菱ふそう、来春、電気小型トラック「eCanter」次世代モデルを発売

車両ラインアップを大幅に拡充し、多くの物流ニーズに対応する「ｅキャンター」次世代モデル

　三菱ふそうトラック・バス（本社・川崎市、カール・デッペン社長）は2023年春、国内向けの電気小型トラック「ｅキャンター」をフルモデルチェンジし、次世代モデルを発売する。車両ラインアップの大幅な拡充でより多様なニーズに対応し、カーボンニュートラル（炭素中立）輸送の実現を後押しする。
　来春発売の国内市場向けモデルでは型式は28種類、順次展開予定の海外市場モデルでは約80種類の型式をラインアップ。より幅広いニーズに対応する。現行モデルの車両総重量７・５トンクラスに加え、国内モデルでは最小５トンから最大８トンクラスまで、海外モデルでは４トンクラスから８トンクラスまでのバリエーションを展開する。
　キャブバリエーションも拡充。小回りの利く標準幅キャブの1700ミリメートルから、より多くの荷箱容積が確保可能な2130ミリメートルの拡幅キャブを新たに追加した。ホイールベースも最小で2500ミリメートルから、最大で4750ミリメートルまで展開する。
　ホイールベースに応じて、バッテリーを１個から最大３個まで搭載可能なモジュール式バッテリーを採用。バッテリー３個搭載時には最大200キロメートルの航続距離を実現し、用途に合わせた航続距離の選択を可能にした。また、回生ブレーキが４段階のレベルでコントロールできるようになるなどＥＶ特有の機能をさらに充実させた。
　現行モデルと同様に普通充電と急速充電が可能。また衝突被害軽減ブレーキがさらにアップグレードするなど各種先進安全装備を大幅に拡充した。
　三菱ふそうは、ラインアップの大幅拡充で、顧客ニーズに応える。同時にＥＶトラックの導入に向けたサポートを展開し、物流の電動化・低炭素化に貢献する。