- 物流企業
22/09/05
福通、ECの取り扱いを拡大
福山通運(本社・広島県福山市、小丸成洋社長)は9月1日、EC貨物の取り扱いを開始した。日本郵便(同・東京、衣川和秀社長)と業務委託を締結し、ゆうパックで配送する。福通の集荷力と、郵便の配送力を掛け合わせ、既存顧客のtoC貨物の需要を掘り起こす。
静岡以東の貨物を東京支店、愛知以西の貨物を大阪支店に集約。日本郵便の新東京郵便局と、新大阪郵便局に持ち込む「発地引き渡しの運送契約」を結び、全国に配送する。福通は、既存顧客に対しBtoBの貨物に絞って営業してきたが、今後はtoC貨物の掘り起こしも行える。日本郵便にとっては、荷物量の増加や積載効率の向上を見込める。
また顧客の利便性のため、福通の集荷支援システムiSTAR‐2で、両社で活用できる専用荷札を発行。大量に出荷されるEC貨物にも対応できるようにシステム連携を行っていく。
福通と日本郵便は2014年10月、東京23区の個人あて荷物の配送業務委託を締結している。今回、顧客からの要望を受け、全国に拡大し、EC向け貨物の獲得を図る。また、荷物量が拡大すれば、広島など他の大型郵便局への持ち込みを実施し、より緊密な関係への発展を検討する。