- 物流企業
22/08/24
トナミ運輸、幹線輸送でリニューアブルディーゼルを導入実証
トナミ運輸(本社・富山県高岡市、綿貫勝介社長)は8月23日、拠点間幹線輸送の代替燃料として、廃食油などを原料とするリニューアブルディーゼルの導入実証を開始した。カーボンニュートラル(炭素中立)の実現に向けた取り組み。エネルギー商社の伊藤忠エネクスらとともに、リニューアブルディーゼルの利用可能性を検証する。
中京エリアの事業所と神奈川県海老名市の相模支店を結ぶ路線で、リニューアブルディーゼルを燃料としたトラックを運行する。給油は愛知県飛鳥村にある伊藤忠エネクス販売店の佐藤石油店「飛鳥トラックステーション」に、専用の給油拠点を設置し実施する。
今回の取り組みに先立ち、伊藤忠商事がフィンランドのエネルギー企業NESTE社とリニューアブルディーゼルの日本国内向け輸入契約を締結。国内のリニューアブルディーゼル輸送と給油の一連のサプライチェーン(供給網)を構築した。
リニューアブルディーゼルは食品競合のない廃食油や動物油などを原料として製造される。ライフサイクルアセスメント(環境影響評価)ベースでの温室効果ガス排出量は、石油由来の軽油と比べて約90%削減。既存の車両や給油関連施設をそのまま活用できる「ドロップイン」燃料として、主に輸送用トラック・バスでの利用が期待されている。