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22/08/23

SGシステムら、顔認証勤怠システム開発し佐川急便のセンターで導入

 SGホールディングス(本社・京都市、栗和田栄一会長兼社長)のグループ会社SGシステムは、複数社と協力し顔認証勤怠システムを開発した。8月上旬に佐川急便の物流センター214カ所に導入。勤怠管理と検温データの管理を簡素化し、業務効率の向上に貢献する。

顔認証勤怠システムの構造図

 シャープマーケティングジャパンとデータスコープの共同開発。SGグループで人材派遣を行うSGフィルダーの業務で検証した。
 顔認証検定システムは、顔認証による検温と勤怠管理を融合したシステム。勤怠の基幹システムとも連携し、勤怠や検温データの管理業務を効率化する。高精度な顔認証が特長で、顔のよく似た双子の識別や、同一人物の二重登録を防ぐことも可能。
 最大5万人分のデータからすばやく個人を特定し、クラウド上の勤怠基幹システムに情報登録ができる。顔認証を行う画面には、出勤・退勤など5つのボタンを設置して、直感的に操作ができるようにした。
 これまでSGフィルダーは、静脈認証で勤怠打刻を実施してきた。ただ入職者の生体登録の手間や、出退勤のラッシュ時間に混雑が起きることが課題となっていた。顔認証の導入で、生体情報の登録時間が10分の1程度に、打刻にかかる時間は約半分になった。
 8月上旬、佐川急便の物流センターで、SGフィルダーが庫内業務を担う214カ所5万人に対し稼働を開始。今後、シャープマーケティングジャパンとデータスコープが連携して、物流センターや倉庫に拡販する。

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