• 行政・業界団体

22/08/22

省エネ化推進事業、荷主との連携を条件に動態管理機器など補助

 国土交通省は8月17日から、トラック輸送の省エネ化推進事業の応募を受け付けている。車両の動態管理が可能なデジタルタコグラフの導入支援などを通じ、トラック業界の輸送効率化を後押しする。予約受付システム、配車計画システムといったツールも対象となる。
 荷主と運送企業が連携することが条件で、補助内容により申請可能な対象が異なる。例えば、動態管理システムは貨物自動車運送事業者、第二種貨物利用運送事業者などが対象となる。補助するのは、時間情報やGPSで位置情報などを取得できるデジタコ。これ以外にデジタコを導入しない場合も、GPS車載器や車両動態管理サービスのみの補助も受けられる。1社当たり50台を上限に、定額または導入費の半額を補助する。

5種類のシステムにも支援
 予約受付システムは、補助金を使い車両動態管理システムを導入した運送会社と連携する荷主が対象。運送企業やドライバーが電子的な方法で、積み降ろし施設への到着時間を予約できる予約受付システムや、事前出荷情報を発荷主から着荷主に前もって伝達できるASNシステムなど5種類に補助する。補助率はいずれも2分の1以内で、上限額は1社当たり2500万円。パレタイズシステムのみ5000万円となる。
 省エネ化推進事業では配車計画システムも対象とし、予約受付システムなどと同じく荷主が申請可能。事前登録した配送情報を基に、納入先までの効率的なルートを自動作成する機能が条件で、1社当たり2500万円を上限に、導入費の半額以内を補助する。
 予算総額は約35億5000万円で、募集は2回に分けて実施する。1次募集の締め切りは24日午後4時。2次募集は9月16日午前10時~26日午後4時。申請書類は補助事業ホームページからダウンロードし、申請期間中にアップロードする必要がある。
 問い合わせ先は陸上輸送省エネ推進事業事務局、電話050(3154)0507。