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22/08/18
サントリーGと大王製紙G、トレーラーや鉄道を使い長距離輸送を効率化
サントリーホールディングス(本社・大阪市、新浪剛史社長)と大王製紙(同・東京、若林賴房社長)は8月から、関東-関西間の長距離輸送効率化に取り組む。トレーラーを使った共同輸送やスイッチ運行、鉄道の共同利用を実施し、持続可能な物流の構築を図る。
まずトレーラーに貨物を混載して長距離輸送を効率化する共同の取り組みを開始。関東ー関西間の輸送で、互いの製品を混載して積載率向上を図る。また、中継地点でトラックドライバーが交代するスイッチ輸送で労働負荷を低減する。
サントリーグループの飲料製品を工場で積載後、トレーラー上部の空きスペースに大王製紙の製品を混載する。大王グループの拠点2カ所を中継地として活用。輸送エリアを関東圏・中部圏・関西圏に3分割し、3人のドライバーがリレー形式で輸送する。
容積・重量ともに積載率100%を目指す。運行トラックは両社で年間約180台削減。ドライバーの運転時間は同約2100時間減少、二酸化炭素(CO2)排出量は同約115トン削減を見込む。
鉄道による東京ー大阪間のコンテナ往復輸送も行う。関東圏から関西圏へはサントリーグループの貨物、関西圏から関東圏へは大王グループの貨物を輸送する。両社が片道ずつ貨物を積載することで往復輸送を実現。また、大型の31フィートコンテナを活用して輸送効率を高める。
鉄道輸送への転換で、トラックを年間290台削減。ドライバーの運転時間を年間約1800時間、CO2排出量は、約100トン削減する見込み。