• 統計・データ

22/08/04

21年度・ドライバーの賃金、男性は前年比4・9%増の34万6200円に

 全日本トラック協会(坂本克己会長)の調査によると、2021年5~7月の男性ドライバーの平均賃金は、前年同期比4・9%増の月額34万6200円だった=表。女性ドライバーは、同5・7%増の月額29万1400円だった。

 男性ドライバーの平均賃金を業種別でみると、特積みが同6・7%増の月額35万2900円。最も高かったのが大型で同6・1%増の月額39万3800円。最も安かったのが中型で、1・6%減の月額30万600円だった。
 一般では、同3・2%増の34万200円。けん引が最も高く同10・4%増の39万6700円。最も安かったのは普通で同6・2%増の29万8100円だった。
 賃金のうち、運行手当などの歩合給や、早出・残業・深夜・休日出勤などの時間外手当を含む変動給が占める割合は、一般のドライバーが比較的高かった。ただし、男性の特積・大型で変動給の割合が前年同月に比べ大きく跳ね上がり、同4・6ポイント増の55・2%となった。また、このうち歩合制が占める割合は全職種で最も高く、同5・1ポイント増の57・6%。
 またドライバーの平均年齢は、男性が前年同期比0・4歳若返り47・6歳。男女合わせた全職種平均では同0・5歳若返り46・5歳となった。
 同調査は「2021年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」として、業界の労働環境改善に向けて実施。21年5~7月の給与1カ月平均額および労働時間、福利厚生などの実態について調べた。対象事業者は特積・一般合わせて4661社で、このうち842社の有効回答をまとめた。