• 行政・業界団体

22/08/02

国交省、越の大学生に物流講義

 国土交通省は7月11〜15日、ベトナムのホーチミン交通大学の学生・教師約220人に物流集中講義を実施した。
 2015年から行っており、日系物流企業の高品質なサービスの展開、アセアンでの物流管理人材の育成支援を目指している。
 講義では、佐川グローバルロジスティクスの担当者が物流改善の取り組み事例を交えながら、オンラインで説明。例えばPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルの回し方、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の行い方、BCP(事業継続計画)の策定方法を解説した。
 また、ベトナム・ニョンチャック県の工業団地にあるSG佐川ベトナム運営の倉庫も見学。30人ずつの班に分かれ、物流加工、冷蔵保管などの業務を学んだ。講義に協力しているSGH財団によると、参加者からは日本とベトナムでの物流の違いについて、多くの質問が出たという。

 国交省は来年度以降、これまで人材育成を展開したベトナムとラオス以外でも実施できないか検討する。コロナ禍でも学生が物流現場を見られるよう、講義方法に関しても工夫する方針だ。