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22/08/01

東京都、ドローン物流実現のための支援対象に佐川などを選定

 東京都は7月28日、ドローン物流の都内での早期実現に向け佐川急便やKDDIのプロジェクトへ支援を行うことを決定した。多様な手段を確保し、都民の暮らしをさせる物流の安定を図る。
 佐川急便は、イームズロボティクス、日本気象協会、サンドラッグと協力。山間地域へ地域の小売店から当日配送をドローンで実現する。2022年度は、多摩地区で目視外飛行の安全管理体制や商品の発注から授受までの業務フローの検証を行う。
 KDDIは、KDDIスマートドローンや日本航空、JR東日本、ウェザーニュース、メディセオと共同で実施。使用頻度の少ない高額医薬品の管理コストや未使用時の廃棄削減のため、ドローンを活用したオンデマンド輸送実現を目指す。22年度は将来的な都心での輸送を想定した多摩地区での実証実験を実施。業務フローを確認すると共に、高い品質管理が要求される医薬品の品質管理体制や輸送可能品目の拡大を検討する。

KDDIらは医薬品のオンデマンド輸送の確立を目指す

 22年12月には、改正航空法が施行され補助者なしでドローンの目視外飛行が可能となる。東京都は、企業の取り組みを支援し、都内でのドローン物流を早期に確立したい考え。