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22/08/01

ヤマト運輸、日野製のEV車500台を首都圏に導入

 ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)は8月10日、首都圏で日野自動車製のEV(電気自動車)トラック500台の導入を開始した。配送車両を二酸化炭素(CO2)排出量をゼロのEV車に置き換えることで、目標とする「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」の達成につなげる。
 日野自が開発したバッテリー式の超低床・ウォークスルー型小型トラック「日野デュトロZEV」=写真=を導入する。まず首都圏から置き換えを始め、最終的には関東・中部・関西エリアを中心に全国に拡大する。

環境負荷低減に貢献する日野デュトロZEV

 ヤマトグループは温室効果ガス排出量実質ゼロに向けて、30年までEV車2万台の導入目標を掲げている。昨年11月からは、日野自と共同で、日野デュトロZEVを使った集配業務の実証実験を実施。効率性・実用性の効果を確認していた。また7月27日にはCommercial Japan Partnership Technologies(CJPT)と共同で、電動車普及のためのカートリッジ式バッテリーの企画化・実用化の検討を開始している。
 ヤマト運輸は、カーボンニュートラル(炭素中立)達成に向けた取り組みを加速する。EVを含む次世代モビリティの開発やEV運用オペレーションの最適化に向けた各取り組みを推進。エネルギーマネジメントシステムの開発も積極的に進め、サステナブル(持続可能性)経営を推進する。