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22/07/28

アイラボ、来年4月にディーゼル車を水素エンジン車に改造し走行実験へ

 水素エンジンの研究開発を手掛けるアイラボ(本社・東京、山根公高社長)は2023年4月、既存のディーゼルエンジントラックを水素エンジンで走行可能にしたトラックの貨物輸送実験を行う。燃料電池車などよりもコスト優位性の高い水素燃料車の普及を通じ、カーボンニュートラル(炭素中立)の達成に貢献する。

水素エンジン車の開発を通じ、カーボンニュートラルを実現する

 

 アイラボは、ディーゼルエンジン車を水素燃料で走行する水素エンジントラックの技術開発を環境省から受託して進めている。水素トラックは、燃料電池車と比較してコスト優位性が高く、また電気自動車とくらべて、商品の製造から廃棄まで全体の二酸化炭素排出量(CO2)が少ない。
 来年4月には、実証実験を行い安全性・実用性・経済性を確かめる。またトラックターミナルに設置する水素ステーションの経済性評価を含む実行可能性も調査する。
 このほど、政策金融公庫から資金調達を実施。新型コロナ感染症拡大によるロックダウンに起因した部品の納品遅れなどに対応した。今後、水素コンバージョン技術を開発促進し、重機や船舶、発電機などCO2排出量が多い重量機器への応用を計画通り進めていく。