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22/07/27

近海郵船、新「しゅり」が就航!

 近海郵船(本社・東京、関光太郎社長)は7月26日、東京ー大阪ー沖縄航路に新造船「しゅり」が就航した。従来船より大型化し、東京ー大阪間での営業も本格化。高まるモーダルシフトニーズに応える。

 新しゅりは全長180・3メートル、全幅は27・0メートル。総トン数は既存船の1・61倍となる1万5816トン。シャーシ積載台数は同31・9%増の161台(13メートル換算)。また強みであるコンテナ積載は最大積載時で、同21・0%増の121TEU(20フィートコンテナ換算)。船内電源も既存船より35カ所増設し、220ボルト95カ所440ボルト5カ所の計100カ所に。幅広い貨物の輸送が可能だ。

 フィンスタビライザー(減揺装置)や港湾内を安全に移動するためのバウスラスターを1基、スタンスラスターを2基備える。環境負荷低減のために電子制御エンジンを採用。また日本郵船グループが開発した船舶データを1分ごとに陸上と海上で共有し、機関の異常発生や負荷状況を監視できるシステム「SIMS3」を搭載。負荷の状況に合わせ、小まめにフィンスタビライザーの出し入れをするなど、船体の揺れは最小限に抑えつつ、状況に合わせて燃費効率の良い運航が行える体制を整備した。

 運行ダイヤは、月曜日の午後6時に東京港を出港。翌火曜日の午後2時に大阪南港着。大阪を午後8時40分に出航し、那覇に木曜日の午前7時に到着。那覇に木曜日の午前7時に那覇を出航し、大阪に土曜の午前8時に到着。正午に大阪を出航し、月曜の午前8時に東京に到着する。

 近海郵船は、「高まるモーダルシフト需要に応えていきたい」とする。

 

積載量を拡大し高まるモーダルシフト需要の受け皿として期待が高まる新「しゅり」