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22/07/27

トランコム、配車計画自動作成システムを開発・導入し業務を大幅時短

 トランコム(本社・名古屋市、武部篤紀社長)はこのほど、配車計画自動作成システム「ブリッジ」を開発し運用を開始した。物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、配車業務の効率化や積載率の向上を図る。
 多様なデータベース連携を可能にする「マルチバリューデータベース」を基盤とした製品販売・サービスを提供するシマント(同・東京、和田怜社長)と共同開発した。複数のマスターデータやフォーマットのデータを一元化。膨大な組み合わせから最適な配車パターンを自動かつ高速で算出し、拠点、在庫量、積載率、出荷日など複数の条件を踏まえた最適な配車計画を作成する。
 半自動機能も搭載。当日の配送状況や荷主からの変更要請に柔軟に対応し、自由に配車計画を修正することも可能にした。また幹線、支線、巡回の複数種類の配車計画に対応し、一連の流れを考慮した配車計画が作成できる。
 新システムを導入した物流センターでは、全国で1日約900台の配車を行っている。導入により配車担当者は40人から23人へ省人化でき、配車業務の属人化を解消した。また、数時間かかる業務を約10分の1に短縮。情報の一元管理によって手作業や重複作業で発生していたミスの削減にもつながった。

配車計画自動作成システム「ブリッジ」の概要。時間も人員も大幅に削減可能に