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22/07/21

自働車メーカーなど6社、次世代バイオエタノール燃料製造の研究に着手

 民間6社が連携し7月1日、次世代バイオエタノール燃料などの燃料を「つくる」プロセスを効率化を目指す研究会「次世代グリーンCO2燃料技術研究組合」を結成した。カーボンニュートラル(炭素中立)実現のため、生産時の二酸化炭素(CO2)削減まで加味したエタノール燃料の製造する技術を研究する。
 参加するのは、ENEOS、スズキ、SUBARU、ダイハツ工業、トヨタ自動車、豊田通商の6社。
 食料と競合しない木質や草木を原料とした「第2世代バイオマスエタノール」の製造技術向上を目指す。生産設備を実際に設計・設置・運転し、生産面での課題を抽出。解決方法を研究するとともに、生産システムの効率改善を検討する。
 また製造したバイオエタノール燃料を実際に自働車で使用し、課題と解決方法を探る。また原材料量に対し製造できる燃料量までを予測可能となるモデル式を検討します。
 燃料の精製時に発生する副産物の活用法も研究する。具体的には水素生成時には、副生成物として発生する高濃度酸素、バイオエタノール燃料製造時に発生する二酸化炭素が対象。
 原材料にも着目。収穫量の最大化と作物の成分の最適kを目指し、最もふさわしい栽培方法を提案するシステムを開発。土壌の成分調査などを通じて、収穫量の予測精度の向上を目指す。
 カーボンニュートラルの実現のため、多種多様なニーズに対し、バイオエタノールという選択肢を用意する。バイオマスの利用、生産時の水素・酸素・二酸化炭素を最適に循環させて、効率的な自働車用バイオエタノール燃料を製造する。