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22/07/21

ヤマト運輸、22年度から群馬全域でEV実用化実験を実施

 ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)は2022~30年度、群馬県全域でEV(電気自動車)の実用に向けた大規模実験を行う。脱炭素と事業継続の両立につながるEV導入と運用マネジメントを両面で追求し、サステナブル(持続可能性)な経営を目指す。

 群馬県全域で、集配車両にEVを導入。実際に運用を行い知見を得てオペレーションの最適化を図る。また、充電電力が偏らないように、運行マネジメントを行い、供給の平準化を目指す。併せて、拠点間の電力融通システムを構築し、電力需要の安定とEV物流網の両立を図る。

 ヤマトグループは、2050 年温室効果ガス排出実質ゼロと30 年温室効果ガス排出量を20年度比48%削減を目標にしている。EVの利用方法の研究を通じて、クリーンな物流網を構築し、二酸化炭素排出量削減につなげたい考えだ。また、この取り組みは、新エネルギー・産業技術総合開発機構( NEDO)が公募する「グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築」の対象事業に採択された。