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22/07/20
燃料サーチャージ、軽油高で業界2割が動き届け出半年で3500社
昨年来の軽油価格高騰を受け、運送業界全体のおよそ2割の企業が燃料サーチャージの届け出に動いたことが分かった。国土交通省によれば、2022年3月末時点で届け出件数は1万5430社。霊きゅうを除くトラック運送企業約5万7000社の27%に当たる。
軽油のリッター単価は20年度と比較して、21年度は平均25円、22年度は平均30円前後の値上がりが続いている。政府の元売りへの補助金で、さらなる上昇が抑制されている危機的な状況にある。
そうした中、直近の軽油価格高騰以前は業界全体の1割足らずだったとみられるサーチャージの届け出は、21年9月末時点で1万1875社、22年3月末時点で3555社増えて1万5430社となった。
『輸送経済』が過去に行った調査では、15年4月末時点で5200社程度にとどまっていた。歴史的な軽油価格高騰を背景に、トラック業界の約2割の企業が新たにサーチャージを届け出たことになる。