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22/07/15

DHL、「コールドプレイ」のツアー輸送でCO2前回比50%削減へ

 DHL(本社・ドイツボン、フランク・アペルCEO)は今年、イギリスのロックバンド「コールドプレイ」のワールド・ツアーで、公演の輸送パートナーを務めている。持続可能な輸送の仕組みで、環境に配慮するコールドプレイのツアー運営を支える。二酸化炭素(CO2)排出量の削減目標は前回の2016~17年ワールド・ツアー比50%減。
 DHLはこれまでも、サプライチェーン全体のCO2排出量を低減する一連のソリューション「GoGreen Plus」を提供してきた。グリーンロジスティクスのパイオニアとして、環境に優しい物流サービスの需要に応えている。
 海上輸送および航空輸送では、バイオ燃料の活用でCO2排出量を削減する。陸上輸送では、電気自動車やバイオLNG(液化天然ガス)トラックなどを活用。このほか、炭素排出量の引き下げやカーボンニュートラル(炭素中立)に取り組む。
コールドプレイは今回、可能な限り地球環境に配慮したサステナブルなツアーを目指している。すべての公演で、風力・太陽光などの100%再生可能エネルギーやバイオディーゼルを組み合わせて電力供給を図る。
 スタジアムには最先端のキネティック(運動エネルギー)・フロアやパワーバイクを設置。充電式バッテリーを通じ、ファンが作り出すエネルギーの活用を試みる。また、チケット販売数に応じた植樹などのカーボンオフセットにも投資する。
 ワールド・ツアー「Music Of The Spheres Tour」は今年3月、中米コスタリカ公演からスタート。アメリカ、ドイツ、イギリスなどを巡り、9月のブラジル公演で閉幕する。

環境負荷低減をツアーテーマの一つに掲げるコールドプレイ 写真提供:@StevieRaeGibbs