ＮＸＨＤ、台湾の台南倉庫に空調施設を新設し半導体関連の需要に対応

　ＮＩＰＰＯＮ ＥＸＰＲＥＳＳホールディングス（本社・東京、斎藤充社長）は７月11日、台湾の台南市にあるＮＸ台湾の台南倉庫に空調施設を新設した。拡大する半導体関連の需要に対応する。
　倉庫は３階建てで、延べ床面積は１万1800平方メートル。今年末までに空調エリアを9285平方メートルに拡張する。高床プラットフォーム、24時間365日の警備、監視カメラ、保税、空調機能などを新たに備える。
　半導体生産部材や製造装置保守パーツなど高品質な保管環境が求められる商品に対し、温湿度管理下での保管・管理が可能。
　また２月に、ＩＬＣ（台湾税関認可の保税倉庫機能を持つ総合物流センター）保税ライセンスを取得。これにより非居住者在庫保管、輸出入の拠点としても利用可能となる。
　台湾は、世界の主要な半導体の供給国で深刻な車載半導体不足を受け、半導体関連産業を中心に工場増設の動きが高まっている。また倉庫の立地する台南市は科學園区台南園区には、半導体関連企業が多数入居している。ＮＸグループは、倉庫の改装で、半導体物流需要の高まりに応えると共に、重点分野とする半導体物の取り扱いを拡大させたい考えだ。