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22/07/08

佐川急便ら、スポーツイベントを環境に配慮した輸送でサポート

 佐川急便(本社・京都市、本村正秀社長)、日本航空(同、東京、赤坂雄二社長)、JR貨物(同・東京、犬飼新社長)は、滋賀県守山市で行われたトライアスロン大会に関する輸送で二酸化炭素(CO2)排出を9割抑制することを目指している。
 6月26日〜7月9日まで行われる選手の自転車や、手荷物を鉄道コンテナやEV(電気自動車)トラック、繰り返し利用可能なこん包コンテナを使いトライアル輸送を実施。「平和とサステナブル(持続可能性)」をテーマにした大会を輸送面から支える。
 大会は守山市で7月2日に開催。機材搬入は、6月26日〜7月1日にかけて行われ、搬出は7月3〜9日まで行われている。

実施イメージ

 

 東京都江東区の佐川急便営業所に大会参加者が自転車などを持ち込み、JALの繰り返し利用が可能な自転車専用コンテナ「SBCON」に分解し収納。SBCONをEVトラックでJR貨物の東京貨物ターミナル駅へ輸送。その後京都貨物駅まで鉄道輸送する。京都貨物駅で佐川急便が手配したトラックに積み替え、参加者が宿泊する守山市内のホテルまで届ける。復路は逆の行程で行う。

JAL所有自転車輸送専用コンテナ「SBCON」

 CO2排出量は、3トントラックで輸送をした場合に比べ約9割削減する見込み。SBCON使用によるダンボールのこん包資材削減量は約23〜28平方メートル。また滋賀県の森林運営への資金拠出をJR貨物が行うことで、二酸化炭素排出量から森林の吸収量を差し引くカーンオフセットの仕組みも利用した。