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22/07/05

国交省、工場→卸の物流はT11型パレを推奨

 国土交通省は6月27日、パレットの推奨規格を盛り込んだ中間取りまとめを公表した。今後パレット化を図ろうとする荷主や運送会社に対し、一定の物量が確保できると見込む、工場から卸の物流センター向け輸送で、T11型(長さ1100×幅1100ミリメートル)を活用してほしいとした。
 国交省は分科会を立ち上げ、昨年9月から検討してきた。日本物流団体連合会が昨夏に物流連と日本倉庫協会の会員企業へ行った調査を基に、利用が多かったサイズとして、推奨規格の候補をT11型とT12型(長さ1200×幅1000ミリメートル)に絞り込んでいた。
 T11型は国内で最も多く活用されていることから、5月12日の分科会で推奨規格として決定し、中間まとめに盛り込んだ。T11型を標準とすることで、トラックへの積み付け、物流施設での積み替えを減らし、物流の生産性向上を目指す。

回収や保有の方法も検討へ

 中間まとめには他に、バラでの積み降ろしによる手荷役の発生といった非効率な現状、発着荷主や運送会社、パレットレンタル会社がパレット活用へ取り組むべきことを記載した。今後の分科会ではパレットの回収方法や保有の仕方、積み付けの高さ、管理体制を検討していく。