• その他

22/07/01

近鉄G、新鮮野菜を近鉄特急で貨客混載

「さくらライナー」からの荷おろしはグループの近畿配送サービスが担う(イメージ)

 近鉄グループの近畿日本鉄道、近鉄不動産、近鉄百貨店は7月1日から、新鮮野菜を近鉄特急で輸送して即日販売する実証実験を開始した。新たな輸送需要の掘り起こしを図ると共に、グループ連携を強化しモーダルシフトによる環境負荷低減に貢献する。
 奈良県大淀町にあるグループの農業ビジネス拠点「近鉄ふぁーむ花吉野」の新鮮なミディトマトやフリルレタスなどを近鉄特急「さくらライナー」で輸送。収穫から約3時間で、大阪市の近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店の店頭に並べる。
 ふぁーむのスタッフが拠点最寄り駅の福神駅で、さくらライナー客室内の座席に商品を積み込む。大阪阿倍野橋駅では近鉄百貨店グループの近畿配送サービスが商品を取り下ろし、あべのハルカスに配達する。売り場はウイング館地下2階の「ハルチカマルシェ」。
 さくらライナーは、平日は福神駅を午前10時55分に出発し、同11時51分に大阪阿倍野橋駅に到着。土曜・休日は福神駅を同11時55分に出発し、午後12時51分に大阪阿部野橋駅に到着する。
 近鉄グループは2021年7月から、福山通運と協業して名阪特急「アーバンライナー」での貨客混載輸送を実施。法人向けに大阪ー名古屋間の当日配送サービスを展開してきた。今回はグループの貨客混載輸送の第2弾に向け、さくらライナーを活用した輸送ルートや輸送フローについて実証する。