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22/06/28

国交省、来夏以降大型車でも自動運行装置搭載可能に

 運行時に車両を車線内に維持する自動運行装置について、国土交通省は来年夏から、トラック・バスにも搭載を認める。従来は乗用車のみ適用していたが、大型車でもさらなる自動運転が可能となる。22日、道路運送車両法の保安基準の改正告示を公布・施行した。
 新たに認めるのは。人がハンドルから手を放して前方から目をそらしても、システムが車線内に車両を維持し、運転を可能とする装置。高速道路など特定の条件下でシステムが運転を行う自動運転「レベル3」に対応する装置で、トラックでは総重量3・5㌧以下を含め全車両を対象とする。来年7月1日以降に発売の新型車から適用する。
 また総重量3・5㌧以下の貨物車については、2024年7月1日以降の新型車から、事故情報を記録する「イベントデータレコーダー」(EDR)の搭載を義務付ける。事故発生前の速度、アクセル・ブレーキ操作などを記録する装置で、カメラ映像と音声で記録するドライブレコーダーと異なり、アクセル・ブレーキペダルの踏み込み状況、シートベルトの着用有無といった細かな情報を把握できる。継続生産車は26年7月1日から、義務付けの対象となる。