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22/06/21

厚労省、企業に熱中症対策呼び掛け

 厚生労働省が物流企業などに熱中症予防対策を呼び掛けている。毎年、熱中症が原因の労働災害が起きているためで、日中にエアコンが故障した状態での運転、十分な休憩が取れない中での荷役作業といった状況では、注意が必要だ。
 2021年の職場での熱中症による労働災害の発生状況は、速報値で休業4日以上の死傷者数が547人、死亡者数は20人。このうち陸上貨物運送業では、死傷者数が59人、死亡者数が1人だった。荷物の積み降ろし作業や風通しの悪い屋内での作業時に多く発生していた。
 時間帯別では午前11時から増加し、午後6時以降にも多く発生した。厚労省は午前中の発生に関し、睡眠や朝食、水分摂取状況など、前日から朝にかけての健康状態が影響している可能性があるとしている。
 午後6時以降では、作業終了の前に体調不良となった際、休憩を取ることができるようにすることが重要と分析。熱中症は夜間の作業中にも起きており、速やかに応急処置を行い、医療機関への受診ができる体制を整えておく必要があるとしている。