三菱倉庫×ハコブ、輸配送の排出ＣＯ２可視化へ実証実験

　三菱倉庫（本社・東京、藤倉正夫社長）とＨａｃｏｂｕ（同・東京、佐々木太郎社長兼ＣＥＯ）は、輸配送に関わる二酸化炭素（ＣＯ２）排出量可視化に向けた実証実験を開始する。可視化を通じて、輸配送の効率化に取り組み温室効果ガス削減につなげる。
　大阪府茨木市の茨木第一営業所から、横浜市の南本牧営業所間の輸送データを蓄積する。ハコブの提供するトラック予約受付サービスと配送案件管理サービスを使用。輸送、配送などのシーンごとのＣＯ２排出量の可視化に取り組む。
　輸配送分野のＣＯ２排出量は、発着荷主や物流企業などさまざまな企業が関連し、可視化が難しい領域。多くの利用者がいるハコブの仕組みを使うことで、可視化を実現する。
　三菱倉庫グループは、ＣＯ２を含む温室効果ガス削減を推進している。今回の実験をモデルケースとし、今後全国に横展開し、輸送の効率化に取り組みたい考え。ハコブは昨年から、システムの各サービスにＣＯ２排出量可視化機能の追加を開始。実証実験の結果をもとにさらなるサービス開発につなげる方針。