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22/06/09

エンステム、運転中の健康を把握しドライバーの健康管理や安全に貢献

 データを活用した健康管理を実現するenstem(本社・東京、山本寛大社長)は6月8日、生体データを活用してドライバーの安全と健康管理を行うサービスを開始した。運転中のドライバーの健康状態を本人や管理者が把握できるようにし、安全意識の向上に役立てる。
 「Nobi for Driver」は腕に装着した専用のスマートウォッチを通じ、ドライバーの心拍データを取得。異常を検知した場合は、運行管理者や安全管理担当者などにメールで通知する。また乗車前の健康チェックでも活躍。専用アプリを通じて、心拍データから体調とストレスを数値化可能だ。
 運転中や、毎朝の健康チェックのデータを蓄積し、ドライバーの健康異常も解析。高・中・低の3段階で、危険性を検知する。分析されたデータはアプリ上で閲覧可能。ドライバーは自分の健康状態を把握でき、健康管理を通じた安全意識の向上にもつながる。

遠隔でドライバーの健康がチェックできる新サービス

 

 新サービスのベースとなる「Nobi」は、身体のデータと主観的なデータを集めて独自の指標を構築。利用者の体調などを数値化・予測するサービス。「健康起因事故などが多い運輸業界でも役立ててもらえるのでは」との考えで、運輸業界専用のアプリの開発をスタートした。
 開発は20社の物流企業の協力を得て実施。現場の要望を、数多く反映させた。山本社長は「これまで培った身体の情報を活用する技術を運輸業界にも転用し、ドライバーの健康管理と安全実現につなげたい」とする。
 サービス利用料は、人数によって変動するが月額1000〜2000円(税別)。初期費用は別途見積もりを行う。問合せ先は、同社ホームページから。