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22/06/02

JR貨物、札幌市に「DPL札幌レールゲート」をしゅん工

 JR貨物(本社・東京都、真貝康一社長)は5月31日、札幌市の札幌貨物ターミナル駅構内に、「DPL札幌レールゲート」をしゅん工した。カーボンニュートラルやSDGs(持続可能な開発目標)の実現、物流を取り巻く様々な課題解決を目指す。大和ハウス工業(同・大阪市、芳井敬一社長)との共同事業。
 所在地は札幌市白石区流通センター3ノ227ノ172ほか。道央自動車道大谷地インターチェンジから約1キロメートル。敷地面積は5万348平方メートル。一部鉄骨造の鉄筋コンクリート造、耐震構造の3階建てで、延べ床面積8万6276平方メートル。最大12テナント、1区画約5400平方メートルから入居可能。
 雪や雨などの天候の影響を受けずに荷物の積み下ろしや通行ができるよう、1・2階に中車路や屋内スロープ、屋内トラックバースを設置した。
 また、施設全体で170台分のトラックバースも用意。トラックの入場予約システムを利用することでトラックバースへの接車前後の時間のロスを減らし、施設内の作業効率を高めることができる。
 札幌貨物ターミナル駅構内に立地しているため、鉄道コンテナを利用した全国各地への輸送が可能。鉄道を利用することで二酸化炭素(CO2)排出量がトラックの約13分の1と、モーダルシフトにより環境負荷を低減。テナント企業のカーボンニュートラルにも貢献し、昨今の物流業界における市場環境の変化に伴ったニーズに対応する。
 同社は今後、ワンストップ営業を実現する総合物流事業を推進し、さらなる物流生産性の向上を目指す。

鉄道との連携に優れた「DPL札幌レールゲート」