• 物流企業
  • 注目

22/06/01

トナミ×第一貨物、静岡県で6月13日から協業開始

 トナミ運輸(本社・富山県高岡市、綿貫勝介社長)と第一貨物(同・山形市、米田総一郎社長)は6月13日、静岡県でターミナルの共同利用や共同配送などの協業をスタートする。昨年2月に結んだ資本業務提携の一環で、共配による輸配送業務の効率化や自社戦力の稼働率向上を見込む。

 トナミ運輸の静岡支店を第一貨物の静岡支店(静岡市)の約3分の1のスペースを賃借し移転。それぞれの業務スペースは厳格に区分し法令順守に配慮しつつ、配送などの業務面で協業を進める。第一貨物はターミナルの稼働率が向上し、トナミは手狭だった旧静岡支店が1・5倍に拡張される。配送は、地域別に区分し共同で実施。今後幹線輸送での協業も検討していく。

 両社の親会社トナミホールディングスとDTホールディングスは2021年2月、物流業界の抱える課題解決に向けて相互の資産活用やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進などの協業を進めるため、資本業務提携を締結した。具体的には、2024年4月に行われるドライバーの労働時間規制などの法令面への対応や、環境負荷低減などの社会的要請に応えつつ、いかに物流サービスを向上し提供していくかに向けて検討を重ねてきた。今回の協業はその第一弾。

協業のイメージ

 両社は今後も独自性は維持しつつ、協業をさらに深掘りする。拠点の相互活用や輸配送の共同化をさらに進め、働き方改革や環境負荷低減、SDGs(持続可能な開発目標)などの諸課題に協力して取り組む方針だ。