- 物流企業
22/05/25
丸運・長期ビジョン、基盤事業強化と成長分野拡大で30年度に売上高600億円以上へ
丸運(本社・東京、桑原豊社長)はグループ長期ビジョンで、2030年度の売上高目標を21年度比28・5%増の600億円以上、経常利益目標を同159・7%増の20億円以上に設定した。基盤事業の強化とともに、成長分野の拡大に注力する。貨物輸送とエネルギー輸送の両輪経営を継続し、高いコスト競争力と提案営業力を持つ物流エキスパート企業を目指す。
営業強化分野のうち、国内一般貨物の保管・輸送業務を営業基盤と位置づけ、体制を強化する。また、主要顧客の素材メーカーの製造・供給増強に伴う保管・輸送ニーズを取り込む。
海外輸出の通関・現地保管・輸送などの国内外一貫物流を提供する。このほか、石油内需の減少で余剰となる輸送力を、半導体増産で需要が見込まれる潤滑油化成品輸送にシフトする。
22~30年度の9カ年の投融資計画はM&A(企業の合併・買収)を含めて250億円。内訳は車両・倉庫維持更新に130億円、営業強化分野に60億円、次期成長分野に60億円。次期成長分野ではリサイクル物流、機工、食品流通、危険物保管などに積極的に投資する。
同社は今年で創業130周年。コロナ禍などで経営環境が大きく変化する中、ESG(環境・社会・ガバナンス)経営への移行を目指している。今後、今回の長期ビジョンの実現に向け、23~25年の3カ年の中期経営計画を策定する。