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22/05/17

国交省・鉄道物流検討会、海コン輸送で活用要望多く

 国土交通省は4月28日、鉄道物流政策の在り方を議論する有識者検討会を開き、通運企業や荷主からヒアリングを行った。貨物鉄道で国際海上コンテナ輸送拡大を求める声が複数上がり、解決する課題の一つとして検討していく方針だ。
 ヒアリングに参加した日本通運は20フィート海コンの鉄道輸送の現状を説明した上で、現在は東北方面に限られていると指摘。顧客の需要も高いことから、鉄道による海コン輸送を拡大できるよう、新たな鉄道輸送の仕組みを要望した。
 三菱商事は、海コン輸送の拡大が2030年までに農産物・食品輸出額を5兆円にする政府目標の達成につながるとし、鉄道を使って海コンで地方のコメを京浜港などに運び、海外に輸出する方法の構築を求めた。
 国交省は3月から、貨物鉄道の使い勝手改善など物量拡大に向けた方策を検討している。次回会合は19日に開き、食品やエネルギー関連の荷主に課題や要望をヒアリングする。