• 物流機器メーカー

22/05/17

凸版印刷、長距離輸送中の温度管理を可能にする無線通信ラベルを6月に発売

薄型カードサイズの温度ロガーラベル

 凸版印刷(本社・東京、麿秀晴社長)は6月、定期的に温度の記録を行う薄型の「温度ロガーラベル」を発売する。専用アプリでデータベースへの共有が可能で、厳格な温度管理が求められる食品などの国際物流で使用可能。サプライチェーン全体の品質管理向上に貢献する。
 幅85・5ミリメートル、高さ54ミリメートル、厚さ1ミリメートルのカード型ロガー。貼付された荷物の表面温度の変化を任意のタイミングで自動的に記録する。
 目的地や経由地で、日時や温度などの記録と商品の状態などのトレーサビリティ(追跡性)情報を専用アプリを使って読み込み、クラウド型管理システムに転送。輸送中の温度変化を時系列的に追跡・管理できる。
 温度測定モードは、測定日時と温度を記録する「通常モード」や温度のみを記録する「コンプレスモード」など3種類。温度測定の間隔は最短1秒~最長60分、冷蔵保管庫内での作業時間短縮や作業者の負担軽減を見込み、測定開始のタイマー機能も搭載した。
 使い切り型のバッテリーを搭載。構造と機能を極力シンプルにし、既存品の10分の1以下の低価格を見込む。そのため使い捨てのワンウエー利用など、これまでにない使い方を実現する。商品価格は未定。