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22/05/16

SGHD、EC通販の入出荷に自動搬送ロボ活用へ

 SGホールディングス(本社・京都市、栗和田栄一社長)はこのほど、東京都江東区の大規模物流センター「Xフロンティア」で、NECの協調搬送ロボットの実証実験を開始する。EC(電子商取引)通販の入出荷作業での活用を目指す。多様な荷姿や搬送ルート、レイアウト変更に対応する自動搬送ソリューションで、生産性向上を検証する。
 実験を担うのは、SGグループのSGシステムおよび佐川グローバルロジスティクス。Xフロンティアの通販専用プラットフォーム「EC Logi Tokyo」内の約50メートルのルートで、自動搬送について実証する。
 実験では、協調搬送ロボットが大きさや形状の異なる20種類以上の荷物を搬送する。カゴ車や平台車などの荷物搬送機器を2台のロボットで挟み込む。ユニットロードの大きさや形状にかかわらず、搬送時にロボットに固定する治具などは不要。作業員のサポートなしに、所定のルートを自動搬送する。
 同ソリューションは倉庫に設置したカメラから得られる情報を集約する。複数のロボットを一括制御し、搬送ルートの指定やレイアウト変更なども容易に行える仕組み。また、実際の入出荷作業を想定し、作業員の事務作業とも連携する。
 SGシステムと佐川グローバルロジスティクスは実証実験を通じ、NECと協働してソリューションの本格導入を目指す。

多様な荷物にも対応

左右から挟み込んで荷物を搬送