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22/05/13

日販、トラック予約受付システムを導入し待機時間短縮を実現

 日本出版販売(本社・東京、奥村景二社長)は2022年1月より、同社の物流拠点である王子物流センターにトラック予約受付システムを順次導入した。導入から3カ月が経過し、9割以上の車両で待機時間の短縮効果が実現した。
 王子流通センターには、毎日300台以上のトラックが入場している。特に注文品搬入用トラックは、平均1時間以上の待機時間が発生しドライバーの負担となっていた。この状況改善ため、注文品搬入用のバースで、Hacobu(同・東京、佐々木太郎社長兼CEO)のトラック予約受付サービスMOVO Berthを導入。トラックの入場時間の事前予約が可能になり、待機が不要となった。
 結果、9割以上の車両で待機時間を30分以内に短縮できた。また、待機時間の削減はアイドリングによる燃料消費の削減効果も期待でき、年間最大8トン(待機時間中常にアイドリングしていたと仮定した場合)の二酸化炭素(CO2)排出量削減を見込む。
 今後同社では、新刊搬入用バースや出荷用バース、他拠点での導入拡大を検討。ドライバーのさらなる負担軽減を目指す。
 

導入後には待機トラックの数が減り、空きスペースも目立つようになった

MOVO Berth導入前の様子。多くの待機トラックが並んでいる