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22/04/28

NEXCO東日本、次世代高速道路構想「moVision」具現へ

 NEXCO東日本(本社・東京、小畠徹社長)は27日、次世代高速道路構想「moVision」具体化の進ちょく状況について発表した。構想には自動運転レーンやワイヤレス給電設備などが盛り込まれ、国土交通省や大学と共同研究を進行中。また、道路情報を集約して管制センターと連携する「多機能ポール」などの区間実験も計画している。
 同構想は、2025年度までの中期経営計画の柱「安全・安心で自動運転等のイノベーションにも対応した快適な高速道路の実現」に基づいて策定。愛称は「Mobility」と「Vision」を組み合わせた造語で、ロゴマークは「未来へと向かう道」を表現している=画像。
 同社は現在、国交省や国土技術政策総合研究所ほか26者と「自動運転車の普及拡大に向けた道路との連携に関する共同研究」、電気通信大学と「次世代ハイウェイラジオに関する共同研究」、東京大学と「データ利活用の取り組みに関する共同研究」を進めている。
 また、道路管理の高度化に向け、多機能ポール、合流支援システム、GPS(全地球測位システム)などの情報収集設備について検証する。多機能ポールは測位や通信の設備、「先読み情報」システム、カメラ、気象観測装置を兼ね備え、道路管制センターと連携する仕組み。自動運転車と非自動運転車が混在する中、安全で円滑な道路交通の確保を目指す。同社は今後、関係機関との調整・参画企業の公募などを経て実験区間を整備する。

 

実証実験区間イメージ図