• 物流企業

22/04/27

セイノーHDと福山通運、連携強化でW連結トラックなどの共同運行拡充へ

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)と福山通運(同・広島県福山市、小丸成洋社長)は業務提携を拡大し、SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けた連携を強化する。今年度、ブロックトレインやダブル連結トラックの共同運行拡充などの6項目で、業務提携の幅を拡大。企業の枠を超えた取り組みを深化し、社会課題の解決につなげる。

 開発目標13「気候変動に具体的な対策を」では、ブロックトレインやW連結トラックの共同運行の取り組みを実施。トラックのEV(電気自動車)化を促進するためのEVステーションの共同利用も目指す。
 同11「住み続けられるまちづくりを」では、過疎地域におけるドローン輸送の展開を図る。また、同8「働きがいも経済成長も」では、DX(デジタルトランスフォーメーション)で顧客の利便性向上や効率化につながる出荷支援システムの連携を進める。
 このほか、交通安全教育の共同実施、ウクライナの戦争避難民救済のための人道支援などを共同で推進する。それぞれのノウハウの導入や共創を進め、同じ志を持つパートナーを募ってより大きな推進力につなげる。
 両社は2013年3月から業務提携し、これまでも幹線輸送の共同運行などに取り組んできた。

福山通運の小丸社長、セイノーHDの田口社長