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22/04/26

国交省、高速道の賢い料金施策で一時退出2時間に変更

 休憩目的なら高速道路から一般道に一時退出できる社会実験で、国土交通省は7月1日から、現在3時間の退出可能時間を2時間に変更する。利用状況や休憩以外の目的で一時退出した車がいたのを踏まえ、判断した。
 一時退出できる仕組みは、国交省が進める高速道路を賢く使う取り組みの一環。高速道路の休憩施設不足解消を目的に、18年から、車両ごとの経路情報を把握するETC2・0搭載車を対象に開始し、現在23カ所の道の駅で社会実験を展開している。利用時間延長を求める声を受け、20年には退出可能時間を3時間に延ばしていた。
 一方、国交省が一時退出の利用時間を調べたところ、2時間以上休憩する車は平日で約7%、休日で約4%と少なかった。中には、道の駅に短時間しか滞在せず、それ以外の施設を長時間利用する休憩目的以外の車もあったことから、退出可能時間の変更を決めた。
 また7月からは、一時退出可能な休憩施設を追加。道の駅「ふくしま」(福島市)、「ながおか花火館」(新潟県長岡市)、「都城」(宮崎県都城市)など6カ所で利用できるようになる。