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22/04/18

国交省、SASを事故報告に追加

 国土交通省は1日、ドライバーの健康起因事故の原因として、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を追加した。ドライバーの急病による事故が続く中、要因分析の信頼度を高めることで、対策の強化につなげる。
 自動車事故報告規則の改正により、今後はSASが疑われる居眠り運転や漫然運転に伴う事故の報告が明示される。これまで脳・心臓疾患、意識喪失が原因の事故は明確だったが、SASは規則に明文化されていなかったため、疑いがあっても報告されないケースがあった。
 国交省によると、2020年の健康起因事故の報告件数は前年比28件増の105件。このうち、死傷者が出たのは11件で前年から7件増えている。