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22/04/14
ヤマト・北海道開発局、道の駅活用した中継輸送で労働時間削減
ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)と北海道開発局は4月13日、昨年実施した道の駅を活用した中継輸送の結果を公表した。労働環境の改善や、コスト削減、環境負荷低減の効果を確認した。
実験は、札幌市と枝幸町間300キロメートルの輸送で実施。名寄町にある道の駅を中継拠点に、トレーラーを使った中継輸送を行った=図。
実験の結果、札幌-名寄-札幌での折り返し運行は、札幌-枝幸-札幌の運行と比べ、休憩・荷役も含め5時間の時短。枝幸-名寄-枝幸の運行は、枝幸-札幌-枝幸の運行と比べて休憩・荷役を含め6時間の時短となった。
また、二酸化炭素(CO2)排出量は、従来に比べ約半減。人件費・燃料代・高速道路料金などのコストは約45%減少の7・8万円となった。
実験に参加したドライバーからは、「一般車両と分離した動線や専用の駐車スペースがほしい」といった声や「トラックが同時に到着できる仕組みがあると良い」といった声が挙がった。
北海道開発局は今回の結果が、2024年のトラックドライバーの労働時間規制に対応できる改善になったとして、「中継輸送が物流サービスの維持に貢献できる」と結論付けている。