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22/04/13

トラエボ、新開発の動態管理プラットフォームをリリース

 運輸デジタルビジネス協議会の事業会社traevo(本社・東京、鈴木久夫社長)は4月13日、新開発の動態管理プラットフォーム「traevo(トラエボ)」をリリースした。9月以降の本格的なサービス提供に先がけ、現在、無料トライアルを受け付けている。
 車載機器メーカーを問わず、車両動態情報を一元管理・集約・可視化する仕組み。トラック車両のGPS(全地球測位システム)から車両の位置や状態を把握。荷主・運送企業・着荷主などと情報を共有する。物流業界にとどまらず、サプライチェーン全体の最適化を目指す。
 導入のメリットとして、運送企業は連絡・報告業務の自動化や省力化のほか、タイムリーな状況把握と運行指示が可能となる。また、運行の安全確保と荷待ち時間や労働時間の抑制が見込まれる。
 荷主は各種管理工数の大幅削減のほか、初荷主から着荷主までの車両位置情報がリアルタイムに把握できる。また、生産~出荷~納品までを緻密に管理でき、物流企業の品質も見て取れる。
 価格帯は1カ月あたり1車両1000円以下。同社は今後3年で20万台の車両との連携を目指す。普及率の目標値は、運送企業で利用されているトラックの約14%。
 物流業界ではこれまで、企業ごとに車載器やシステムが異なっていて統一規格も無く、サプライチェーン全体を包括した課題解決は難航していた。同社は運輸デジタルビジネス協議会の事業会社として今年1月に設立。複数メーカーのトラック車両データを共通の仕組みで連携・協調する動態管理プラットフォームを開発した。

動態管理プラットフォーム「traevo(トラエボ)」イメージ