• 物流企業

22/04/13

NXHD、中国~ASEAN周辺国で新たな複合輸送サービスを開始

 NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、斎藤充社長)は4月1日、中国-ラオス間の国際鉄道を活用する新たな複合輸送サービスを開始した。現地法人のNX国際物流中国 が鉄道とトラック輸送を組み合わせ、ASEAN周辺国とのクロスボーダー輸送を担う。
 新サービスでは中国・昆明-ラオス・ビエンチャン間を鉄道で輸送。中国・ラオス国境の混雑回避やリードタイム短縮、大量輸送を実現する。ビエンチャンからはクロスボーダートラックでタイ・ノンカイ国境を経由し、タイをはじめとするASEAN周辺国をつなぐ。
 従来のクロスボーダートラックのみの輸送と比較し、トライアル実施の昆明~タイ・アユタヤ間のリードタイムは0・5日短縮の5日間。効率的な複合輸送で、安定したリードタイムを提供する。
 中国とASEANを結ぶ陸上輸送はこれまで、クロスボーダートラック輸送が主流だった。昨年12月に昆明-ビエンチャンを結ぶ中国ラオス鉄道が開通し、今回の複合輸送サービス開発につながった。
 鉄道の活用で二酸化酸素(CO2)排出削減にも貢献。また、混乱している海上輸送に対するBCP(事業継続計画)用輸送モードとしての利用を見込む。

中国・昆明~タイ・アユタヤ間のルート図