- 物流企業
22/04/12
ヤマトHD、高性能小型風況観測センサー開発会社に出資
ヤマトホールディングス(本社・東京、長尾裕社長)はこのほど、京都大学発のスタートアップ企業メトロウェザーに出資した。高性能な小型風況観測センサーの開発を行っている企業で、出資を通じ気象観測や風況データ活用の知見を深める。今後、ドローンを活用した新たな輸送モードの構築など、顧客に新たな価値提供を検討する。
メトロウェザーは、リモートセンシング(感知)技術と信号処理技術を基に、高性能な小型風況観測センサー「ドップラー・ライダー」の開発を行っている。国内の多くの企業と実証実験の実績があり、2021年からは米国の航空宇宙局(NASA)との共同実証実験プロジェクトも開始している。
ドップラー・ライダーは、空気中の微粒子などに赤外線レーザーを3次元スキャンしながら照射することで、対象物からの散乱光を検出し、ドップラー効果を用いて、風向きや風速をリアルタイムに計測可能。空間的・時間的に高解像度な風況データを観測できるため、今後普及が見込まれるドローン管制に風況データの提供を実現する技術として期待されている。