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22/04/12
デンソーテン、複数荷主を組み合わせる中継輸送の実施をサポート
デンソーテン(本社・神戸市、加藤之啓社長)は3月7~11日、異なる荷主・異なるトラック企業を組み合わせた中継輸送の実証実験を行った。企業の垣根を越えた中継輸送を実現し、ドライバーの労働時間削減や、環境負荷低減の効果を確認し、複数企業が参画できる中継輸送の可能性を確認した。
伊藤忠ロジスティクス、大王製紙、三井倉庫ロジスティクスが荷物を提供。アートバンライン、遠州トラック、フジトランスポート、優輪商事が実運送として参加した。デンソーテンは、荷主・運送企業のマッチングや運行スケジュールの立案、運行管理システムの提供を担った。
四国から東海・関東への輸送を実験した。大阪府と三重県に中継拠点を設け、運行を3分割した=図。また一部運行では、脱着ボデーコンテナを活用した荷役分離の実験を行った。
大阪-四国を運行するトラックは2系統。Aコースは、大阪の拠点を午前4時半に出発し、9時に香川県の伊藤忠ロジ豊浜事業所に立ち寄り。愛媛県の大王製紙四国工場に10時半に行き、午後3時に大阪の拠点に到着する。Bコースは、午前9時半に大阪を出発、午後2時に香川県の三井倉庫ロジ四国事業所に到着。午後3時に大王製紙四国工場に行き、午後7時半に大阪に戻る。
三重-大阪間は、1台の車が片道2時間インターバル1時間で2往復行う。午後3時半に大阪を出発し、最終の大阪到着は午前2時半。関東・四国それぞれから来た荷物を中継拠点間で輸送する。
関東・東海-中部の運行は3系統。群馬県の三井倉庫ロジ関東事業所から静岡県のエリエールペーパー富士宮工場への運行が一つ。別のトラックが、同工場を午後6時に出発し、三重県の中継拠点に10時に到着。荷物は、三重を午前0時半に出る便に載り2時半大阪着。トラックは中継拠点に大阪から輸送された荷物を積み込み、富士宮工場に午前3時に到着する。最後は、中継拠点を午前4時に出発し、伊藤忠ロジ静岡事業所までを10時間で往復する運行。
実験では、異業種間のマッチングの可能性を確認。同時に、脱着ボデー車を使った荷役分離のために必要な項目の確認や、QR(二次元)バーコードを使いドライバーが間違ったコンテナを運ばないような仕組みづくりも行った。