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22/04/08

シャープ、業務を効率化する無線デジタルピッキングシステムの受注開始

 

ピッキングを支援し、ミスを削減する

 シャープ(本社・堺市、戴正呉会長)は4月7日、工場や倉庫での業務効率化を図る無線デジタルピッキングシステムの新製品を開発し、受注を開始した。スピーディーで正確な作業を支援する。
 同システムは、工場や倉庫などの上位システムと連携して使用する。ピッキングや仕分け時に保管棚に設置したデジタル表示器のランプが点灯し、作業者を誘導する。
 デジタル表示器とホストコントローラーの通信を無線で行い、デジタル表示器には電池を内蔵。庫内での配線が不要で、生産ラインの変更や保管棚のレイアウト変更にも柔軟に対応できる。また台車やカゴ車、搬送ロボットなどの移動体への設置も可能だ。
 通信時の周波数は、無線LANとの電波干渉がないものを使用。高速かつ安定した通信が行える。ホストコントローラーは、単独でも半径約30メートルの広範囲な通信が可能。
 デジタル表示器は、内蔵電池と太陽電池の併用で最長約5年間の電池寿命を実現し、電池交換や充電をせず長期間使用できる。ピッキングの正誤を「音」「光」「振動」で伝えるオプションのハンドリーダーと組み合わせることで、人為的ミスを高精度で抑制する。
 今後同社は、顧客ニーズの多様化による多品種少量生産や、人手不足などの課題を抱える製造業や物流業へ広く提案。工場や倉庫などでの業務効率化に貢献する。
 無線デジタル表示器とホストコントローラー、それぞれ価格はオープンで受注生産を行う。