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22/04/05

豊田自動織機、独の物流システム会社を買収し欧州での事業を強化

 豊田自動織機(本社・愛知県刈谷市、大西朗社長)は7月以降、ドイツの物流システムインテグレーターのヴィアストアを買収する。買収額は非公開。このほど同社の株主と合意し、現地子会社を通じ全株式を取得する予定。欧州における物流ソリューション事業の強化を図る。
 ヴィアストアは1889年設立。自動倉庫や各種物流機器の制御・管理を行うソフトウエアを自社開発し、小売りから製造、物流、食品まで幅広い業種向けに提供している。特に保管と搬送など、複数の工程を最適な物流機器とソフトウエアでつなぎ合わせる自動化分野に強みを持ち、欧州で高い評価を受けている。欧米の8カ国に9拠点を構え、2021年12月期の売上高は約180億円。
 近年、欧州市場では、EC(電子商取引)市場の急速な伸長や労働力不足を背景に、物流の自動化需要が高まっている。今後は、ヴィアストア社との連携により、欧州市場を中心とした物流自動化ニーズに対し、同社のインテグレーション能力を活用した幅広いソリューションを提供することで、さらなる事業拡大を

豊田自動織機の傘下入りが決まったヴィアストアの本社