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22/04/01

セイノーHD、西濃運輸に子会社3社を統合へ

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は2023年4月1日、西濃運輸に子会社3社を統合する。近接する区域を担う輸送グループ会社を一体とし、幹線ダイヤの再編や運行効率を高め、顧客の利便性を高めると共に、全体最適を追求する。
 統合するのは、群馬県安中市に本社を置き北関東を主な取り扱い区域とする関東西濃運輸、岐阜県関市に本社を置き北陸などをカバーする濃飛西濃運輸、岐阜県土岐市に本社を置き東海地区をカバーする東海西濃運輸の3社。西濃運輸と3社を合わせると、拠点数188カ所、車両台数1万5035台、幹線便4810便の規模となる。
 

セイノーグループの規模

 セイノーグループは従来、グループ各社が地域に合わせた集配サービスを展開。顧客に選ばれる輸送会社を目指してきた。ただ幹線輸送では、グループごとでのダイヤ運行となっていて全体最適がなされていない側面があった。
 統合する3社は、西濃運輸との接続性が高く人口や産業の集積度合いが高いエリアをカバーする。統合を通じて、スケールメリットを生かした幹線輸送の再配置と運行効率の拡大につなげる。
 西濃は、今回の統合を「限界なくお客さまの商品を運ぶことができ働き手からも選ばれる物流プラットフォーム(基盤)の幕開け」と位置付ける。今後は、荷役分離やさらなるモーダルシフトの推進、自動運転などにも取り組み、顧客だけでなく同業者にも選ばれる物流プラットフォームの構築を目指していく。