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22/04/01

SGHD・新中計、目標に営業利益22年3月期予想比15%増の1600億円

 SGホールディングス(本社・京都市、栗和田栄一社長)は2030年に向けた長期ビジョンと25年3月期までの3カ年の中期経営計画を策定した。中期計画の目標値は、売上高は22年3月期予想比8・5%増の1兆6500億円、営業利益は同15・1%増の1600億円。総合物流ソリューションの高度化、競争優位創出につながる経営資源の拡充などで収益の向上を図る。
同社は前回策定していた24年までの長期目標を22年度中に前倒しで達成する見込み。新中計は新長期ビジョンの最初の3年間と位置づける。
 基本方針は「持続可能な成長を実現する次世代の競争優位性創出」。重点戦略として、①総合物流ソリューションの高度化②経営資源の拡充③ガバナンス(統治)のさらなる高度化を掲げる。
具体的には、物流ソリューションの高度化のため、社会・環境課題解決に向けたサービスの推進、輸配送管理システムや3PLネットワークの拡充を図る。また経営資源の拡充では、国内外での輸配送ネットワークの強化などに取り組む。
 長期ビジョンには、30年までの大幅な事業成長に向け宅配便事業のさらなる規模拡大を盛り込む。輸配送管理システム、3PL、国際・海外ビジネスなどの総合物流ソリューションの成長に注力。また、カーボンニュートラル(炭素中立)実現に向けた環境対応車の導入、再生可能エネルギーの活用などを推進する。