- 物流企業
22/03/30
ダイワコーポ、VR消火訓練シミュレーターを使用した消防訓練を実施
ダイワコーポレーション(本社・東京、曽根和光社長)は3月8日から10日の3日間、本社にて仮想空間(VR)での消火訓練を用いた消防訓練を初めて実施した。年々増加している大規模倉庫での火災に備え、倉庫内の消火設備の確認や消火設備の適切な使用方法の理解が目的。
体験者がVR機器を装着し、仮想空間上で発生した火災に対して消火訓練を行う。実物の消火器にVR用無線コントローラーを内蔵した専用消火器を使用。消火器のピンを抜いてレバーを握ると、VR上で消火剤を放射する。ホース先端にセンサーが内蔵されており、動きをトレース。仮想空間でリアルな消火訓練が可能。火が消えるとVR視聴画面上に「消火成功」の文字が表示される。
また、VRゴーグル内の映像をモニターに映すことで見学者にも共有。火の大きさをグラフで表現したり、消火剤放射の向きが異なるとアナウンスが表示されるなど、適切な消火活動訓練が可能となる。
これまで行っていた屋外での訓練は、安全性の高い場所の確保や訓練用消火器の準備、後片付けが必要だった。そのため複数回の実施が難しく、多くの人が訓練参加を望んでも、業務都合やコロナ禍の感染予防対策で集合が困難だった。しかし、このツールの利用で準備や後片付けが容易になり、何度でも訓練を行うことができる。
同社は、物流拠点のある地域を管轄する消防署と消防団に災害訓練対応場所を提供するなどの活動もしている。本業の物流に注力しつつ、防災への意識向上や訓練の実施が従業員の安全や地域社会にとって重要であると考え、引き続き企業防災に取り組む。