- 物流企業
22/03/25
キリンロジ、ICTを活用しトラック滞留時間約10%削減へ
キリングループロジスティクス(本社・東京、山田崇文社長)は1月、「フォーク誘導タブレット」と「OCR(光学文字認識)検品システム」を国内8カ所のキリンビール工場で運用開始した。昨年の導入実績から、トラック構内滞留時間の約10%削減を見込む。ICT(情報通信技術)の活用で、さらなる誤出荷防止の取り組みを推進する。
導入するのは、キリンビールの仙台工場、取手工場、横浜工場、名古屋工場、滋賀工場、神戸工場、岡山工場、福岡工場。フォーク誘導タブレットでトラックドライバーの積み込み時間を短縮し、OCR検品システムでトラックドライバーの検品作業を省く。
トラックへの積み込み作業はこれまで、トラック到着後に紙の指示書を元に行っていた。フォーク誘導タブレットの導入で、トラックの配車と同時に製品情報がフォークリフトに取り付けられたタブレットに送信される。表示された内容をフォークマンが確認し、トラック到着前にあらかじめ積み込む製品を荷そろえ。トラックへの積み込み時間短縮につなげる。
また、積み込む製品の検品はこれまで、ドライバーとフォークマンで読み合わせながら作業していた。OCR検品システムでは、トラック到着前にフォークマンのみがOCRハンディーターミナルで製品情報を読み込んで検品。トラック到着前に検品を終了し、トラックドライバーとフォークマン双方の業務効率化を図る。またハンディの使用で、目視確認よりも検品の精度を向上させ、誤出荷防止につなげる。