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22/03/24

日通、埼玉から関西へ「NXトレイン」の運行を開始!

 NXグループの日本通運(本社・東京、斎藤充社長)は14日、埼玉県越谷市から関西圏に向けたブロックトレイン(専用列車)の運行を開始した。越谷―大阪・神戸・姫路間で毎日1往復を運行し、顧客の環境負荷低減と長距離輸送力の安定供給に貢献する。
 運行ダイヤは越谷発が越谷貨物ターミナル駅(タ)を午後6時22分に出発。百済タに翌午前5時50分、吹田タに同7時55分、神戸タに同9時58分に到着。終点の姫路貨物駅には午後1時5分に到着する。姫路発は、姫路貨物駅を午後2時に出発。神戸に同4時、百済タに同7時20分、終点の越谷に翌午前6時46分に到着する。吹田タからの発送は当分行わない。
 取り扱い貨物は、火薬類や廃棄物、貴重品、ISOタンクコンテナを除くほぼ全品目。鉄道ならではの安定性と速達性を生かしたサービスを提供する。全26両編成の内12両を確保し、1日当たり往復で5㌧コンテナ120個分の輸送力を提供する。
 日通は、NXグループの進める長期経営計画に基づき環境・社会・ガバナンスを重視するESG経営を進めている。トラック輸送よりも二酸化炭素(CO2)排出量が少ない鉄道輸送の利用を活発化することで、顧客の環境負荷低減を実現する。また2024年に迫ったトラックドライバーへの労働時間規制の対応として、長距離輸送力を確保する。
 日通は、「今後も、鉄道の持つ安定性・安全性という強みを生かし、顧客のモーダルシフトを推進する」とする。
 

鉄道コンテナ輸送は、安全安定が強み(写真は10㌧トラックと同じサイズの「エコライナー31」)